☆★この記事では、「iPadのバッテリーに異常・劣化がないか調べる方法」や、Apple公式オペレータ直伝の「充電を長もちさせる工夫」などについて解説しています★☆
「iPadの充電が、メーカー公称よりももたない気がする」
「なにもしていないのに、iPadのバッテリーがみるみる減っていく」
「外出先でiPadの充電が切れちゃうから、いつもモバイルバッテリーを持って行っている」
そんなとき、バッテリーの異常・劣化を疑いますよね。
しかしApple Store実店舗へ持って行って調べてもらうのも、ちょっと面倒なものです。
ところが、iPadのバッテリーの異常や劣化具合は、Apple公式のオペレータが、インターネット経由で検査してくれるんです!
というわけで今回は、実際にAppleへ電話で問い合わせを行い、家から一歩も出ることなくiPadのバッテリー診断をしてもらった経験について記録しています。
同時に、Appleサポートのオペレータさんに教えてもらった「充電が長もちする設定」などについてもまとめています。
ぜひ最後までご覧ください。
本来iPadのバッテリーは10時間くらいもつ
どこへでも持ち歩けて、MacやPC並みの働きをしてくれる、iPad。
そんなiPadの売りのひとつとして、バッテリーもちが非常によいことがあげられます。
では実際、iPadは何時間くらい連続使用できるのでしょうか。
以下の表は、アップル公式HPに記載されているiPad各種の連続使用時間についてまとめたものです。
なお、Wi‑Fiでのインターネット利用やビデオ再生を行なった場合の使用時間となっています。
モデル | 使用時間 |
iPad(第9世代) | 最大10時間 |
iPad(第10世代) | 最大10時間 |
iPad mini(第6世代) | 最大10時間 |
iPad Air(第5世代) | 最大10時間 |
iPad Pro(第4世代) | 最大10時間 |
iPad Pro(第6世代) | 最大10時間 |
このとおり、現行モデルは全て最大で10時間、ネットやビデオ再生を行えるようです。
表にする必要がないくらい、全種同じですねぇ
ただし、バッテリーというのは充電を繰り返すごとに劣化してゆくものです。
目安として、総充電回数が1,000回に達したあたりで劣化し始めると言われています。
1日1回充電したとして、だいたい2年半〜3年くらいですね。
逆に言えば、よっぽど無茶な使い方をしないかぎり、購入してから1〜2年くらいは最大10時間の使用ができるはずです。
ですから「購入して間もないけど、10時間も使えない」という場合は、バッテリーの初期不良の可能性があるということになります。
もちろんバッテリーに問題はなく、使い方や環境によって充電が早く減ってしまうだけ、という可能性も。
かく言う私も、
iPad無印(第9世代)を購入して1年未満だけど、充電のもちがかなり悪い気がする……
使い方の問題ならいいけど、もし初期不良だったらいやだなぁ
と思っていました。
自分のiPadのバッテリーがどれくらいもつか実験してみよう
iPadのバッテリーもちが悪い気がしたら、Appleへ問い合わせをする前に、自身のiPadがどれくらい連続使用できるのか調べてみましょう。
超簡単な実験の手順
私は、以下の条件で簡単な実験をしてみました。
- フル充電状態からYouTubeで動画を再生し続ける
- 無操作状態&時間経過による自動ロックは「オフ」
- 画面の明るさは最大
- True Toneは「オフ」
- 測定中の操作は最低限
- 充電が0%になり、画面が真っ暗になったら終了
そう、「ただただ動画を再生し続け、何時間で充電が切れるのかを調べる」だけです!
もちろん、特別な測定機器などはいっさい使用していません。
実験というより、問い合わせ時に「どういう状況でどれくらい充電がもつか」を説明するための測定って感じです
そして測定の結果、私のiPadは4時間30分程度でバッテリー充電量が100%→0%になってしまいました。
実験の結果はiPad本体が自動的に記録してくれる
ところで実験の結果ですが、特に準備しなくてもiPad自身が記録してくれています。
確認方法は以下の通り。
「設定」から「バッテリー」をタップすると、
- 24時間以内と過去10日間でどのアプリをどの程度使ったか
- 24時間以内と過去10日間でバッテリー残量(%)がどのように推移したか
を確認することができます。
これらのデータが、Appleのサポートへ問い合わせをする際に役立つのです。
なお実験のポイントは、問い合わせをする前日から直前までの間に実験をしておくこと。
24時間以内ならば、1時間ごとの詳細なデータが確認できるからです。
バッテリーに劣化や異常がないか厳密に検査する方法
実験の結果、やはり購入して1年未満であることを考えると、私のiPadはバッテリーもちが悪いことが分かりました。
依然として使い方や環境の問題である可能性は否定できませんでしたが、万が一初期不良だった場合、保証期間内なので無料でバッテリーを交換してもらえるはずです。
しかしそのためには、Appleに初期不良であることを確かめてもらわなくてはなりません。
iPadのバッテリーの劣化具合はなぜか表示できない
これがiPhoneならば、「新品時と比べてバッテリー容量がどれくらい劣化しているか」について、「設定」から自分で確認できます。
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」の「最大容量〇〇%」
表示がたとえば「最大容量90%」となっていれば、新品の時と比べて9割程度しか充電がもたないということになります。
大変分かりやすいですね。
しかしiPadにはなぜかこういった項目がなく、自分で簡単に確認する方法がありません。
電話で問い合わせをすればインターネット経由で検査してもらえる
しかし店舗へ直接行って調べてもらうには予約が必要だったり、店舗自体が近くになかったりして、やや面倒です。
ところが、Appleのサポート(0120-277-535)へ電話をすれば、オペレータさんがインターネット経由で診断をしてくれるんです!
しかも所要時間はわずか数分。
こちらで難しい操作をする必要もなく、オペレータさんの指示に従い、iPadの画面共有やバッテリー診断を許可するだけ。
オペレータさんとiPadの画面も共有できるので、自分で行なった実験の結果も確認してもらえます。
魔法みたいですよね!
どういう仕組みで画面共有&診断しているのかは、正直ぜんぜん分かりません!
結果、実店舗に足を運ばずとも、インターネット経由でバッテリーの劣化具合を調べてもらい、異常のないことが確認できました。
なお、バッテリーは正常なのに充電の消耗が激しかった理由とその解決方法については、最後にまとめています。
iPadのバッテリーに異常や劣化が認められたらバッテリー交換を!
私の場合は、オペレータさんに診断してもらった結果、バッテリーには問題のないことが分かりました。
ただし今後、
- 全く使用していない間にも充電が大幅に減っている
- 使用中、充電が徐々にではなく一気に減る
などの挙動があったら、バッテリー不良の可能性があるので改めて問い合わせをするように、とのことでした。
もしも上記のような異常な挙動が確認され、バッテリーに異常や劣化があると分かれば、バッテリーを交換してもらいましょう。
*iPadのバッテリーの交換料金の目安や、費用が無料になる条件、実際の依頼方法などは、以下の記事でまとめています。
アップルサポート直伝! iPadの充電を長くもたせるための工夫
診断により私のiPadのバッテリーに異常のないことが分かった後、オペレータさんはそこで話を終わりにはしませんでした。
私の実験の結果データなどを一緒に見ながら、「充電の減りが早くなった原因」と「充電を長持ちさせる設定」を教えてくれたのです。
とても親切丁寧でした!
以下は、オペレータさんから教えてもらった「充電を長持ちさせる設定」です。
- 「設定」→「バッテリー」で「低電力モード」をオンにする
- 「設定」→「Bluetooth」をオフにする
- 「設定」→「画面表示と明るさ」で画面の明るさを暗くない程度に下げる
- 「設定」→「画面表示と明るさ」でTrue Toneをオフにする
iPhoneでもおなじみの「低電力モード」は、通常、充電が20%以下になったときにオンにするかどうかポップアップが出ます。
しかし充電の残量に関わらず、手動でいつでもオンにできます。
低電力モードでは、メッセージの受信やアプリの更新など、通常はバックグラウンドで自動的に行われる動作を制限します。
つまり、オフにしておくことによって「何も操作していないのになぜか充電が減る」ことを防げます。
またBluetoothがオンになっていると、iPadは常時接続先デバイスを探してしまい、充電を消費しますので、オフにするのが無難です。
ただし執筆をする方はBluetoothキーボードを使用すると思うので、ここはオフにはできませんね
また「True Tone」とは、昼や夜、太陽光や人工照明など、周囲の環境によって画面表示の色味を自動調整する機能です。
個人的に、True Toneをオンにすると画面がなんとなく黄色っぽくなるのが嫌で、普段からオフにしています。
なお、私の実験時には、バックグラウンドでの意図しない動作はほぼ行われていませんでした。
しかし主に画面の明るさを最大にしていたことと、Bluetoothをオンにしていたことが、充電の減りを早める原因になっていたようです。
サポートのアドバイス通りに設定を変更→充電もちが倍以上に改善!
以上が、「iPadのバッテリーに異常・劣化がないか調べる方法」と、Apple公式オペレータ直伝の「充電を長もちさせる設定」でした。
実際、オペレータさんのアドバイス通りに設定を変更した結果、iPadの充電もちが大幅に改善しました。
具体的には、最初の動画連続再生実験では、充電が100%→0%になるまでわずか4時間30分でした。
しかし設定変更後、同じように動画を再生し続けたところ、充電が100%→0%になるまでの時間が、驚異の12時間強に延びました。
やはり「低電力モード:オン」と「Bluetooth:オフ」の設定が強いですね。
キーボードで執筆するためにはBluetoothを切るわけにはいかないものの、
低電力モードにする分には特に支障はないので、
出先では常にオンにすることにしました!
これならば、モバイルバッテリーを持ち歩かなくても丸一日使えそうですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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